明治期の詩人,国文学者
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
詩人、国文学者。兵庫県生まれ。本名正男。帝国大学文科大学国文科卒業。1893年(明治26)あさ香社に加わり、スコットの長詩『湖上の美人』(1894)を訳出したり、『帝国文学』に七五調の長詩『深山(みやま)の美人』(1895)を発表するなど詩人として名を高め、新体詩の普及に貢献。一方、国文学者としても活躍、日本女子大学、奈良女子高等師範学校(現奈良女子大学)の教授を務めた。著書に美文韻文集『花紅葉』(1896。大町桂月(けいげつ)・武島羽衣(はごろも)と共著)、『新古今和歌集詳解』(1897~1907)など。
[畑 実]
『『明治文学全集41 塩井雨江他集』(1971・筑摩書房)』
…散文の変革の過程で,文語文の遅れを逆手にとって磨き上げたと言うべきものだが,その文学的感度は,一時的な盛行を見せた文語定型詩のレベルにほぼ等しい。雑誌《帝国文学》に拠ったいわゆる赤門派(大学派)を代表する大町桂月,武島羽衣,塩井雨江の合著《美文韻文花紅葉(はなもみじ)》(1896)や桂月の《美文韻文黄菊白菊》(1898)などに,定型の新体詩と並立することで生命力を保っている姿が見られるが,文語詩の変革や口語による詩または散文詩の登場によって歴史的意義を失った。【野山 嘉正】。…
※「塩井雨江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新