若杉山遺跡
わかすぎやまいせき
[現在地名]阿南市水井町 若杉
那賀川支流若杉谷川西岸の尾根の斜面一帯に広がる、弥生時代から古墳時代にわたる辰砂採掘・砕石遺跡。地質的には秩父帯醍醐層群に属し、石灰岩・チャート・凝灰岩・砂岩で構成され、その断層・裂罅に辰砂・水銀鉱床が形成されている。昭和二七、八年(一九五二、五三)頃からみかん畑の開墾に伴って石臼や石杵・土器片が掘出され、昭和二九年刊行の「加茂谷村誌」に辰砂採掘遺跡と紹介されて以降、朱の生産遺跡として知られてきた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 