若杉慧(読み)ワカスギ ケイ

20世紀日本人名事典 「若杉慧」の解説

若杉 慧
ワカスギ ケイ

昭和期の小説家



生年
明治36(1903)年8月29日

没年
昭和62(1987)年8月24日

出身地
広島市

本名
若杉 恵(ワカスギ サトシ)

学歴〔年〕
広島師範学校本科〔大正12年〕卒業

主な受賞名〔年〕
平林たい子文学賞(評論・第3回)〔昭和50年〕「長塚節素描」

経歴
大正12年以降小学校や女学校教員をし、昭和23年広島商船を退職して文筆生活に入る。7年「絵桑」を発表し、それを改題した「ひそやかな飼育」を9年に刊行。「文陣」「文芸首都」などに参加。当初は私小説的な作風であったが、「日暦同人となってからは虚構小説も書き、21年「エデンの海」を発表。50年「長塚節素描」で平林たい子文学賞を受賞。石仏に関心を抱き「野の仏」「石仏讃歌」などの著書もある。少年少女小説に「いま来たこの道」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「若杉慧」の解説

若杉慧 わかすぎ-さとし

1903-1987 昭和時代の小説家。
明治36年8月29日生まれ。広島商船学校などで教職につく。「文芸首都」「日暦」の同人。昭和23年より文筆に専念。昭和62年8月24日死去。83歳。広島県出身。広島師範卒。本名は恵(さとし)。著作に「微塵(みじん)世界」「エデンの海」,「長塚節素描」(昭和50年平林たい子文学賞)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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