苦しめる(読み)クルシメル

デジタル大辞泉 「苦しめる」の意味・読み・例文・類語

くるし・める【苦しめる】

[動マ下一][文]くるし・む[マ下二]
からだに苦痛を与える。「持病に―・められる」
心に苦痛を与える。「無茶をして親を―・める」
困らせる。閉口させる。「質問責めにして講師を―・める」
[類語]責める責めさいなむ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「苦しめる」の意味・読み・例文・類語

くるし‐・める【苦】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くるし・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 体や心に苦痛を与える。苦労心配をかける。
    1. [初出の実例]「山神(やまのかみ)、王(きみ)を苦(クルシメ)たてまつりて」(出典日本書紀(720)景行四〇年(北野本南北朝期訓))
    2. 「学問などに身をくるしめむことは、いと遠くなむ、思(おぼ)ゆべかめる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
  3. 相手が処置に困るようにする。閉口させる。
    1. [初出の実例]「あやしく戸内にさしたるか。翁をくるしめ給ふにこそありけれ」(出典:落窪物語(10C後)二)

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