英祖(朝鮮)(読み)えいそ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「英祖(朝鮮)」の意味・わかりやすい解説

英祖(朝鮮)
えいそ
(1694―1776)

朝鮮王朝(李氏(りし)朝鮮)の第21代王(在位1724~1776)。姓名は李(りきん)。党争弊害を除くため、いわゆる「蕩平之策(とうへいのさく)」をとって人材の公正な採用を図り、財政の改革と均役法の確立、過酷な刑罰の廃止、国防の充実、農業の奨励などの諸事業を行って積弊を改めた。さらに暦法を改正したほかに、『東国文献備考』をはじめとする多くの書物編纂(へんさん)した。これらの政策は次代の正祖に引き継がれ、のちに英正時代と称される文化復興の時代を現出した。

[山内弘一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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