茂別村(読み)もべつむら

日本歴史地名大系 「茂別村」の解説

茂別村
もべつむら

明治三九年(一九〇六)茂辺地もへじ村・石別いしべつ村が合併して成立した二級町村。昭和三〇年(一九五五)まで存続。成立時は茂辺地村もへじむら石別村いしべつむらの二大字編成。明治三九年茂辺地郵便局が電信取扱を開始。同四二年の戸数五六三・人口三千四一九(茂別郷土誌)。明治四〇年茂辺地村漁業組合、同四三年には石別村漁業組合が設立された。大正五年(一九一六)の戸数七一五・人口四千一九六。同年の職業別人口は漁業四一〇・漁夫一千五九九・日雇一千八〇・商業二九五・農業二八六・炭焼業一二三。漁夫は「春三月に至れば、壮年のもの五〇〇人(中略)雇はれ、積丹、寿都方面へ赴く。六月帰来つてその半数直ちに勘察加鮭鱒漁の漁夫として雇はれ、他は大抵土地にありて烏賊漁に従事す」(上磯町史年史編)とあり、日雇の多くは薪材運搬、御料地杉苗植付および除草など(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android