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青函連絡船 セイカンレンラクセン

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

青函連絡船

1908(明治41)年から88(昭和63)年までの間、青森駅と館駅間(113キロ)を結んでいた鉄道連絡船。船内に線路が敷かれ、貨車なども積み込むことができた。北海道と本州を結ぶ大動脈として、ピーク時の73(昭和48)年度には499万人が利用した。しかし、航空機が一般的になって減少に転じ、88年の青函トンネルの開通に伴い廃止された。

(2010-10-15 朝日新聞 朝刊 1道)

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百科事典マイペディアの解説

青函連絡船【せいかんれんらくせん】

津軽海峡を渡って本州と北海道を結ぶ青森〜函館間の旧国鉄鉄道連絡船で,1908年から,青函トンネル開業後の1988年4月まで運航した。航路は実航距離61.0カイリ,営業キロ113.0km。
→関連項目鉄道連絡船

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大辞林 第三版の解説

せいかんれんらくせん【青函連絡船】

青森・函館間の旧国鉄連絡船。津軽海峡を渡って本州と北海道を結ぶ。1988年(昭和63)青函トンネル開業により廃止。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青函連絡船
せいかんれんらくせん

日本国有鉄道の、青森―函館(はこだて)間航路に就航した鉄道連絡船。1908年(明治41)国有鉄道により航路が開設され、1925年(大正14)より甲板にレールを設けて貨車航送を可能とする貨車渡船の時代に入った。旅客と貨車を同時に運ぶ設備のある客載貨車渡船(客貨船)と、貨車のみを運ぶ純貨車渡船(貨物船)の両船種があった。
 航路開始以来、日本の代表的な鉄道連絡船として数多くの船が就航してきた。最初の連絡船、比羅夫(ひらふ)丸と田村丸(ともに1480総トン)が日本で最初に蒸気タービンを用いた商船であったことは特筆すべきであろう。貨車航送開始後、第二次世界大戦終了までに客貨船4隻、貨物船10隻が就航したが、これら船舶は戦争中に沈没、損傷などの被害を受け、終戦時には青函連絡船は壊滅状態となっていた。
 1947~1948年(昭和22~23)に洞爺(とうや)丸など客貨船4隻と渡島(おしま)丸など貨物船4隻が建造され、戦時中に建造中であった船舶や、空襲で損傷を受け修復された船舶と合わせ、1948年には計14隻が就航していた。しかし1954年9月に発生した台風15号で洞爺丸のほか計5隻が遭難沈没して、乗客1051人職員379人の合計1430人の死者をだす大惨事となり、青函トンネル建設の一つの契機となった。
 1964年から1966年にかけて、航海速力の向上(13ノット→18ノット)と、貨車搭載量の増加、船内配置と旅客サービスの合理化などを図った客貨船津軽(つがる)丸型(8278総トン、のち容積計算の基準変更による減トンで5319総トン、旅客定員1286人、貨車48両、乗用車12台)7隻が新造され(1964~1966)、さらに貨物船渡島丸型(4075総トン、貨車55両)6隻が加えられた(1969~1977)。また1967年(昭和42)から乗用車の航送を開始した。1987年の国鉄分割民営化に伴う北海道旅客鉄道(JR北海道)発足時には、客貨船として八甲田(はっこうだ)丸、大雪(たいせつ)丸、摩周(ましゅう)丸、羊蹄(ようてい)丸、十和田丸(津軽丸型)、檜山(ひやま)丸、石狩(いしかり)丸(渡島丸型に650人分の客室設備を追加、貨車50両、乗用車20台)の7隻、貨物船に空知丸(渡島丸型)の計8隻が就航していた。1988年3月、青函トンネルの開通に伴いJR北海道の青函連絡船は廃止された。青森に八甲田丸、函館に摩周丸が保存、展示されている。[青木栄一・青木 亮]

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世界大百科事典内の青函連絡船の言及

【鉄道連絡船】より

…鉄道を敷設することができない水上の部分に,鉄道の一線区としての航路を開設し,両岸の鉄道を連絡する船舶。1884年,金ヶ崎(敦賀港)から長浜まで全通した鉄道と,神戸から東に延び大津に達していた鉄道とが,太湖汽船会社の第一・第二太湖丸(客船)によって琵琶湖湖上経由で結ばれたのが日本における鉄道連絡船の始まりである。この航路は,89年,東海道線と長浜~米原間の鉄道の開通とともに姿を消した。また,鉄道貨物輸送に大変革をもたらした貨車航送は1911年,下関~小森江(福岡県)間を小蒸気船に曳航されたはしけによって開始された。…

※「青函連絡船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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