茅部神社(読み)かやべじんじや

日本歴史地名大系 「茅部神社」の解説

茅部神社
かやべじんじや

[現在地名]川上村西茅部

岩倉いわくら(九二〇メートル)山麓、字郷原ごうばらに鎮座する旧村社。祭神は天照大神・御年神ほか二一柱を配祀近世本茅部ほんかやべ・東茅部・西茅部の茅部三ヵ村の氏神で、十二社宮(「由緒記」社蔵)・十二所権現社(作陽誌)などとよばれたが、磐座能宮由緒(社蔵)によれば、戦国期以前は磐座いわくら大神宮と称していたといい、文久元年(一八六一)復号を願出て天磐座大神宮の社号を許可された。明治四二年(一九〇九)、現社名に改める。なお前掲由緒記では祭神を天照大神など二〇神とする。背後の岩倉山は岩山で、もとの社殿は現社殿から三〇〇余段の石段を上った字磐座山いわくらやまにあり、一帯イワクラとよんでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報