草岡神社(読み)くさおかじんじや

日本歴史地名大系 「草岡神社」の解説

草岡神社
くさおかじんじや

[現在地名]新湊市草岡町

堀岡古明神ほりおかふるみようじん集落の南部に位置。旧郷社。祭神は大己貴命(草岡神社史)。「延喜式」神名帳に載る射水いみず郡一三座のうちの同名社にあたるとされる。ただし当社説のほか小杉こすぎ戸破へわり加茂神社説があり、文化三年神社由来書上や「越の下草」が採用。また「越中国式内等旧社記」は氷見ひみ一刎の高階ひとはねのたかしな社にあてている。当社説は文政七年(一八二四)の社号帳(黒田家文書)などにみえ、また文化八年(一八一一)の棟札(社蔵)に、表に「玉依姫・大己貴命 草岡神社」、裏に「射水郡古明神村」などとある。

草岡神社
くさおかじんじや

[現在地名]余呉町国安

天神てんじん山南麓、天神前に鎮座する。祭神は高皇産霊たかみむすび神・日子坐ひこいます王など。旧郷社。「延喜式」神名帳の伊香いか郡「草岡クサヲカノ神社」に比定される。賤ヶ岳の戦の兵火にかかり記録・宝物などを焼失したという。経緯は未詳だが、菅原道真が合祀され、近世には天神宮、また片岡かたおか郷の総社的存在であるため片岡天神とも称された。近隣の村々との山論に関する古文書が保存され、毎年関係者が立会い虫干をする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android