荏柄天神縁起(読み)エガラテンジンエンギ

大辞林 第三版の解説

えがらてんじんえんぎ【荏柄天神縁起】

〔もと荏柄天神に伝来したところから〕
鎌倉時代の絵巻物。三巻。上・中巻は菅原道真の伝記、下巻は北野天満宮の縁起を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荏柄天神縁起
えがらてんじんえんぎ

絵巻。3巻。『北野天神縁起』と同じ内容を扱ったものであるが、もと鎌倉の荏柄天神社に伝わっていたのでこの名でよばれる。上・中2巻は菅原道真(すがわらのみちざね)の一代記ならびに死後の事跡、下巻は北野天満宮の建立ならびに霊験譚(れいげんたん)を描いている。絵は描写の形式化した鎌倉末期の典型画風を示すが、濃厚な彩色が特徴的。奥書に「于時宝暦元応屠維之年……」とあり、1319年(元応1)の制作と考えられる。東京・前田育徳会蔵。[村重 寧]

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精選版 日本国語大辞典の解説

えがらてんじんえんぎ【荏柄天神縁起】

絵巻物。三巻。作者未詳。元応(一三一九‐二一)ごろの作。京都の北野天神の縁起絵巻であるが、鎌倉の荏柄神社に伝来したため、この名がある。根本縁起(こんぽんえんぎ)

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