荒療治(読み)アラリョウジ

デジタル大辞泉 「荒療治」の意味・読み・例文・類語

あら‐りょうじ〔‐レウヂ〕【荒療治】

[名](スル)
患者苦痛などにかまわず、手荒く治療すること。
物事を立て直すための思い切った処置改革を行うこと。「荒療治して組織の立て直しを図る」

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精選版 日本国語大辞典 「荒療治」の意味・読み・例文・類語

あら‐りょうじ‥レウヂ【荒療治】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外科医などが手荒に治療すること。また、そのような治療の仕方。
    1. [初出の実例]「外科(げくゎ)鼻を高くし『なんと奇妙か』といへば、本道(ほんどう)感心し『いやはや奇妙奇妙。しかしちっとあらりゃうじだ』」(出典咄本・鹿の子餠(1772)睾玉)
    2. 「其腹の立つ程の荒療治(アラレウヂ)も彼の肩には何の利き目もなかった」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二)
  3. ( 比喩的に ) 一般に、手荒な処置をすることをいう。
    1. (イ) 人をむごたらしく殺したり、傷つけたりすること。手荒な殺傷。
      1. [初出の実例]「其時こそは此あまめ、ちと荒川が荒(アラ)りゃうじ」(出典:人情本・明烏後正夢(1821‐24)三)
    2. (ロ) 事態を改める場合などに、荒っぽい方法で行なうこと。思い切った改革。
      1. [初出の実例]「時次郎をあしざまにわざとつれなくあらりゃうじ」(出典:人情本・明烏後正夢(1821‐24)二)

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