荒誕(読み)コウタン

デジタル大辞泉 「荒誕」の意味・読み・例文・類語

こう‐たん〔クワウ‐〕【荒誕】

[名・形動]《「誕」は、うそ、いつわりの意》おおげさで、全くでたらめであること。また、そのさま。「古代ブームに乗った荒誕な万葉論」

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精選版 日本国語大辞典 「荒誕」の意味・読み・例文・類語

こう‐たんクヮウ‥【荒誕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「誕」は、うそ、いつわりの意 )
  2. 事実からかけはなれておおげさなこと。また、まったくでたらめなこと。また、そのさま。根無しごと。
    1. [初出の実例]「則荒を謂て高と為し、窮愁を謂て驕と為し」(出典江戸繁昌記(1832‐36)五)
    2. [その他の文献]〔李白‐大猟賦〕
  3. むちゃでなげやりなさま。
    1. [初出の実例]「いっそ殺して一緒に死なうかと言ふやうな荒誕な残酷な心が」(出典:一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉二一)

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普及版 字通 「荒誕」の読み・字形・画数・意味

【荒誕】こう(くわう)たん

誇大。でたらめ。宋・欧陽脩〔渓大石〕詩 盧仝・韓(唐の詩人険怪の詩を作る)世に在らず 百怪を彈壓するに雄無し 奇を爭ひ異をはせ、各を取る 、根原無きに至る

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