荘福寺(読み)しようふくじ

日本歴史地名大系 「荘福寺」の解説

荘福寺
しようふくじ

[現在地名]養老町高田

高田たかだ西部にある。臨済宗南禅寺派。妙高山と号し、本尊薬師如来。建久年間(一一九〇―九九)新羅三郎義光五世の孫小笠原長清が草創、その後貞治二年(一三六三)長清六世の孫丸毛六郎兼頼が京都南禅寺の天関を開山として中興したと伝える。応仁二年(一四六八)兼頼五世の孫丸毛兵庫頭長照は先祖長清が二〇〇年前京都清水坂きよみずざか(現京都市東山区)に創建した長清ちようせい寺が兵火で灰燼に帰したため、同寺に納められていた長清の石棺から遺骨を収骨し、当寺に納めた。この時の漆骨蔵器(県指定重要文化財)が当寺に現存し、その文明二年(一四七〇)銘の僧横川景三撰の骨蔵器陰刻銘に「濃州多藝庄安久郷有寺、曰荘福」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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