荷厄介(読み)ニヤッカイ

デジタル大辞泉 「荷厄介」の意味・読み・例文・類語

に‐やっかい〔‐ヤクカイ〕【荷厄介】

[名・形動]荷物をもてあますこと。転じて、物事負担になること。また、そのさま。
身体が―になって」〈紅葉・二人女房〉

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精選版 日本国語大辞典 「荷厄介」の意味・読み・例文・類語

に‐やっかい‥ヤクカイ【荷厄介】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 荷物の取り扱いがめんどうになること。
    1. [初出の実例]「学校の卒業証書が二枚や三枚有ったとて〈略〉偶々(たまたま)荷厄介(ニヤッカイ)にして箪笥に蔵(しま)へば」(出典文学者となる法(1894)〈内田魯庵緒言)
  3. 邪魔や負担となってもてあますこと。ある物をまかせられたため行動が不自由になること。
    1. [初出の実例]「てめえも又、内に山の神で、茶釜ばかり荷厄介にして居るよりは気がきいてゐるぜ」(出典:歌舞伎・盟三五大切(1825)序幕)

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