20世紀日本人名事典 「菅原健」の解説
菅原 健
スガワラ ケン
昭和期の地球化学者 名古屋大学名誉教授;相模中央化学研究所最高顧問。
- 生年
- 明治32(1899)年8月17日
- 没年
- 昭和57(1982)年5月9日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理学部化学科〔大正12年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔昭和14年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 日本化学会桜井賞〔昭和17年〕,日本学士院賞〔昭和33年〕「水による物質移動循環機構の地球化学的研究」,日本海洋学会賞〔昭和49年〕
- 経歴
- 大正15年東京高校(現・東京大学)教授、昭和16年名古屋帝大理工学部教授に就任、23年理学部長、38年定年退官し名誉教授となる。大気、河川、湖沼、海洋を通じての化学元素の分布と循環の研究で指導的役割を果たした。大気と水圏を一つの系として取り扱うという考えに基づき、32年名大に水質科学研究施設(現・水圏科学研究所)を創設、また39〜41年日本地球化学会会長を務めた。著書に「基礎化学実験」、共著に「水の科学・土の科学」「基礎定量分析」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報