朝日日本歴史人物事典 「菊池民子」の解説
菊池民子
生年:寛政7(1795)
江戸後期の歌人。下野国(栃木県)宇都宮の豪商佐野屋の娘。大橋淡雅を婿に迎え,江戸日本橋に分家した。国学,和歌を大国隆正,吉田敏成に学び,和歌集『倭文舎集』全3巻(1859年刊の第3巻のみ版本で現存),紀行文『江の嶋の記』(1821)のほか『日記』(1853年成立)を残す。日記からは商家の妻の教養,趣味活動や当時の世間の動きなどが読み取れる。
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報