菊池民子(読み)きくち・たみこ

朝日日本歴史人物事典 「菊池民子」の解説

菊池民子

没年元治1.3.4(1864.4.9)
生年:寛政7(1795)
江戸後期の歌人下野国(栃木県)宇都宮豪商佐野屋の娘。大橋淡雅を婿に迎え,江戸日本橋に分家した。国学,和歌大国隆正,吉田敏成に学び,和歌集『倭文舎集』全3巻(1859年刊の第3巻のみ版本で現存),紀行文『江の嶋の記』(1821)のほか『日記』(1853年成立)を残す。日記からは商家の妻の教養,趣味活動や当時の世間の動きなどが読み取れる。

(柴桂子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊池民子」の解説

菊池民子 きくち-たみこ

1795-1864 江戸時代後期の歌人。
寛政7年生まれ。下野(しもつけ)宇都宮の豪商の娘。大国隆正(たかまさ),吉田敏成(としなり)にまなぶ。大橋(菊池)淡雅(たんが)を婿にむかえ,菊池教中,大橋巻子(大橋訥庵(とつあん)の妻)らをもうけた。元治(げんじ)元年3月4日死去。70歳。号は倭文舎(しずのや)。家集に「倭文舎集」,紀行文に「江の嶋の記」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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