菖蒲の鬘(読み)ソウブノカズラ

デジタル大辞泉 「菖蒲の鬘」の意味・読み・例文・類語

そうぶ‐の‐かずら〔サウブ‐かづら〕【××蒲の×鬘】

あやめかずら」に同じ。
「―赤紐の色にはあらぬを、領布ひれ、裾帯などして」〈・八九〉

あやめ‐の‐かずら〔‐かづら〕【菖蒲の×鬘】

あやめかずら

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精選版 日本国語大辞典 「菖蒲の鬘」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ【菖蒲】 の 鬘(かずら)

  1. あやめ(菖蒲)の鬘
    1. [初出の実例]「昔者五月之節常用菖蒲為縵、比来已停此事、従而後、非菖蒲縵者、勿宮中」(出典:続日本紀‐天平一九年(747)五月庚辰)

あやめ【菖蒲】 の 鬘(かずら)

  1. 端午節会(せちえ)に用いる、ショウブで作った頭につける飾り。糸所より宮中に献じ、天子、群臣ともに男は冠につけ、女は髪にさした。邪気を払うためという。あやめ挿頭。あやめかずら。そうぶのかずら。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「あやめのかづらかけ」(出典:弁内侍日記(1278頃)建長四年五月五日)

そうぶ【菖蒲】 の 鬘(かずら)

  1. しょうぶ(菖蒲)の鬘(かずら)
    1. [初出の実例]「さうぶのかづら、赤紐の色にはあらぬを」(出典:枕草子(10C終)八九)

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