華飾(読み)カショク

デジタル大辞泉 「華飾」の意味・読み・例文・類語

か‐しょく〔クワ‐〕【華飾/花飾/過飾】

華やかに飾ること。また、分を越えて飾ること。
「時俗の奢侈しゃしに流れ―を事とすることを非斥はいせきせり」〈中村訳・西国立志編
尊大であること。不遜ふそんなこと。
「人の言ふこと耳の外処よそになしてゐたる大―の者なり」〈義経記・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「華飾」の意味・読み・例文・類語

か‐しょくクヮ‥【華飾・花飾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はなやかに身を飾ること。また、身分常識をこえて飾りたてること。華美。贅沢(ぜいたく)
    1. [初出の実例]「此明恵房が過職になりて侍るがにくさに」(出典:梵舜本沙石集(1283)三)
    2. 「Quaxocuna(クヮショクナ) ヒト」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. 態度言葉などが分を越えること。尊大。不遜(ふそん)。僭越(せんえつ)
    1. [初出の実例]「立ぶち打ったる車に乗り、禁中花色(クヮショク)の振舞、以ての外に過分也」(出典:源平盛衰記(14C前)四六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android