朝日日本歴史人物事典 「萱野権兵衛」の解説
萱野権兵衛
生年:天保1(1830)
幕末期の会津藩(福島県)家老。諱は長修。文武両道によく通じ,資性温和にして恭謹かつ風貌秀麗で人望があった。戊辰戦争の際,会津藩は新政府軍に激しく抵抗したが,権兵衛は常に藩主松平容保の側に侍して全体を指揮,会津守城戦に際しては,城外にあって若松城の完全孤立を避ける任務に当たったが落城。自ら抗戦の首謀と称し罪を一身に引き受けようとして裁断を仰いだ。東京において自刃。享年40。
(福地惇)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報