葉宗留の乱(読み)しょうそうりゅうのらん(その他表記)Ye Zong-liu; Yeh Tsung-liu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉宗留の乱」の意味・わかりやすい解説

葉宗留の乱
しょうそうりゅうのらん
Ye Zong-liu; Yeh Tsung-liu

中国,明の正統7 (1442) 年から同 14年にかけて浙江福建,江西に広がった鉱徒 (鉱山労働者) の反乱鄧茂七 (とうしち) の乱の一翼をになったことで有名。葉宗留 (?~1448) はその反乱の指導者の一人。明も中期になると貨幣経済が浸透しはじめ,王朝は官僚俸米を銀で支払うために銀の蓄積を必要とした。しかしその銀山経営はまったく恣意的であったため,失業したり過酷な誅求を逃れた鉱徒たちは互いに連絡をとり,反乱を起し,やがて佃戸 (小作農) たちの運動と結びついていった。

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