(読み)ムグラ

デジタル大辞泉 「葎」の意味・読み・例文・類語

むぐら【×葎】

広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂みカナムグラヤエムグラなど。もぐら。 夏》山賤やまがつおとがひ閉る―かな/芭蕉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葎」の意味・読み・例文・類語

むぐら【葎】

  1. 〘 名詞 〙 単独で広い範囲に生い茂って草むらを作る草の類。いずれも茎や枝に刺がある。ヤエムグラ、カナムグラなど。うぐら。もぐら。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「牟具良(ムグラ)(は)ふ賤しき屋戸も大君のまさむと知らば玉敷かましを」(出典万葉集(8C後)一九・四二七〇)

うぐら【葎】

  1. 〘 名詞 〙 カナムグラ、ヤエムグラなどつる草の総称むぐら
    1. [初出の実例]「いそがぬ我はつれづれと、うぐらの下にはひふして」(出典:類従本賀茂女集(10C後))

もぐら【葎】

  1. 〘 名詞 〙むぐら(葎)本草和名(918頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「葎」の解説

葎 (ムグラ)

植物クワ科のつる性一年草,薬用植物。カナムグラの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android