蒙古高句麗(読み)ムクリコクリ

デジタル大辞泉 「蒙古高句麗」の意味・読み・例文・類語

むくり‐こくり【×高句麗】

蒙古来襲(元寇げんこう)のとき、「蒙古むくり高句麗こくりの鬼が来る」と言って恐れ、泣く子を黙らせるのに用いたところから》
鬼。また、恐ろしいもののたとえ。
「娘を持ったお方は御用心なされ。―が以てのほか精がつようなって」〈浄・用明天王
無理非道のこと。
神国に生まれて神沙汰を停止とは、正真の―」〈浄・日本武尊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蒙古高句麗」の意味・読み・例文・類語

むくり‐こくり【蒙古高句麗】

[1] 蒙古(もうこ)高句麗(こうくり)。また、単に蒙古の称。
※かた言(1650)三「蒙古(もうこ)を、むくりこくりといふは わろしと云り」
[2] (元寇の時、蒙古と高句麗の連合軍が来襲した際、「蒙古(むくり)・高句麗(こくり)の鬼が来る」と言って恐れ、子どもを泣きやませる時に言った語から)
① 鬼。また、恐ろしいもののたとえ。
咄本醒睡笑(1628)五「天人玉子ではない。むくりこくりが玉子にてあらうず」
無理非道なこと。理不尽なこと。
※浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)五「神国に生て神沙汰を停止とは、正真のむくりこくり」

もくり‐こくり【蒙古高句麗】

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