蒟蒻版(読み)コンニャクバン

デジタル大辞泉 「蒟蒻版」の意味・読み・例文・類語

こんにゃく‐ばん【××蒻版】

もとこんにゃくを使ったところから》謄写版の一。寒天グリセリンにかわをまぜて煮てつくった版に、特殊なインク書画をかいた紙を当て、転写したものを原版として印刷する。寒天版

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精選版 日本国語大辞典 「蒟蒻版」の意味・読み・例文・類語

こんにゃく‐ばん【蒟蒻版】

  1. 〘 名詞 〙 ( もと、こんにゃくを用いたところからいう ) 印刷版一つ。また、それで刷ったもの。寒天に水、グリセリン、ゼラチンを加えて作った版に染料で書画を書いてはり、少時間おいてはがすと原版ができ、その上に紙をのせて複写する。寒天版。
    1. [初出の実例]「此印刷版は俗にコンニャク版と称するものにて」(出典:郵便報知新聞‐明治一九年(1886)二月四日)

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百科事典マイペディア 「蒟蒻版」の意味・わかりやすい解説

蒟蒻版【こんにゃくばん】

寒天版とも。寒天を煮て平板に凝固させ,染料で書いた原稿をこの版面に貼付(てんぷ)して転写させ,寒天の吸収した染料を白紙に転染して数十枚の複写をとる印刷法。版がぶよぶよしたこんにゃく状なので,この名がある。古くからの転写法の一つ。

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