ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒲生正男」の意味・わかりやすい解説
蒲生正男
がもうまさお
[没]1981.6.2. 東京
社会人類学者。 1950年明治大学政治学科卒業。東京都立大学助手などを経て,明治大学教授,日本民族学会会長などをつとめる。ラドクリフ=ブラウンの影響を色濃く受け,全体主義的機能主義によるフィールドワーク重視の実証的研究を試みた。親族,年齢階梯制を中心とする研究によって日本社会の地域性を主張したほか,カナダ,ブラジルの日系移民やアラスカのエスキモー,オーストリアの農村などの社会構造を分析,その研究領域は多岐にわたる。主著『日本人の生活構造序説』 (1960) ,『海を渡った日本の村』 (62) 。
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