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蒸気圧降下 じょうきあつこうかvapour pressure depression

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蒸気圧降下
じょうきあつこうか
vapour pressure depression

液体に不揮発性溶質を溶解すると,その溶液溶媒飽和蒸気圧 P は純粋の溶媒のときの飽和蒸気圧 P0 よりも減少する。この減少を溶液の蒸気圧降下という。蒸気圧降下の大きさ P0P は溶質のモル分率 x に比例し,P0PP0x で与えられる。この関係式は本来,溶媒分子と溶質分子の大きな相互作用のない溶液 (理想溶液) にのみ成立するものであり,ラウールの法則と呼ばれているが,希薄溶液では近似的に成立する。したがって蒸気圧降下の量を測定すれば溶質のモル分率が求められ,これから溶質の分子量が得られる。溶液の凝固点降下沸点上昇は蒸気圧降下に比例する。したがって,凝固点降下や沸点上昇の測定によっても間接的に溶質の分子量を求めることができる。

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