溶質の濃度が十分に小さい溶液.希薄溶液論の対象となる代表的な性質として,溶液の蒸気圧降下,沸点上昇,凝固点降下,および浸透圧があり,これらの諸性質はいずれも溶質分子の濃度(モル濃度,質量モル濃度,モル分率)に比例し,溶質の種類に関係しない(束一性).また,希薄溶液では気体の溶解度に関するヘンリーの法則が成り立つ.希薄な電解質溶液中における化学平衡では,イオンの活量のかわりにモル濃度で代用できる場合が多い.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...