デジタル大辞泉 「希薄溶液」の意味・読み・例文・類語 きはく‐ようえき【希薄溶液】 溶質の濃度が十分に薄い溶液。理想溶液の性質を示すほど希薄な溶液は理想希薄溶液とよばれ、溶質の種類によらず、蒸気圧降下、沸点上昇、凝固点降下などの現象が溶質のモル分率に比例し、ラウールの法則やヘンリーの法則が成り立つ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「希薄溶液」の意味・わかりやすい解説 希薄溶液きはくようえきdilute solution 濃度が十分に薄く、諸性質が理想溶液に近い溶液。溶質間の相互作用が小さいので、たとえばファント・ホッフの浸透圧の法則が成り立つ。[下沢 隆][参照項目] | 浸透圧 | 理想溶液 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
化学辞典 第2版 「希薄溶液」の解説 希薄溶液キハクヨウエキdilute solution 溶質の濃度が十分に小さい溶液.希薄溶液論の対象となる代表的な性質として,溶液の蒸気圧降下,沸点上昇,凝固点降下,および浸透圧があり,これらの諸性質はいずれも溶質分子の濃度(モル濃度,質量モル濃度,モル分率)に比例し,溶質の種類に関係しない(束一性).また,希薄溶液では気体の溶解度に関するヘンリーの法則が成り立つ.希薄な電解質溶液中における化学平衡では,イオンの活量のかわりにモル濃度で代用できる場合が多い. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by