蒼竜寺(読み)そうりゆうじ

日本歴史地名大系 「蒼竜寺」の解説

蒼竜寺
そうりゆうじ

[現在地名]秋田市土崎港中央一丁目

北に満船まんせん寺、南に正光しようこう寺・浄円じようえん寺と続き、旧寺町の中核であった。曹洞宗江山と号し、本尊釈迦牟尼仏。寺院明細帳(秋田県庁蔵)によれば、久保田寺町の小本山光明こうみよう寺末であった。明和四年(一七六七)鋳造の寺鐘銘(所在不明)に次のようにあったという(土崎港町史)

<資料は省略されています>

湊福そうふく寺は蒼竜寺の前身で、秋田家系図(秋田家文書)によれば、湊安東家の祖鹿季は応永三〇年(一四二三)六月一三日に卒し、法名を湊福寺岱雲崇公といったとあり、秋田実季の文禄三年(一五九四)八月吉日付の小鹿嶋之内知行方帳(秋田藩家蔵文書)に「参石八斗七升弐合 湊福寺門前 沢村」とみえ、湊福寺は安東鹿季の菩提寺として男鹿おが(現男鹿市)に創建され、文禄三年までは男鹿にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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