蔵ノ町遺跡(読み)くらのまちいせき

日本歴史地名大系 「蔵ノ町遺跡」の解説

蔵ノ町遺跡
くらのまちいせき

[現在地名]近江八幡市上田町・西宿町

瓶割かめわり山北方、上田うえだ町から西宿にしじゆく町にかけての標高約九五―九七メートルの微高地上に立地。昭和五七年(一九八二)に発掘調査が実施され、平安時代の柱穴群や溝跡などが確認された。明確な建物跡は認定されなかったが、出土土器などから一〇―一二世紀の集落跡と想定された。その後、同六一年に一次の調査地南方で発掘調査が実施され、古墳時代前期の方形周溝墓二基や古墳時代前期の竪穴住居跡・掘立柱建物跡・土壙、後期の溝跡などを検出。また鎌倉―室町時代の掘立柱建物跡・溝跡・土壙・井戸跡なども確認された。


蔵之町遺跡
くらのまちいせき

[現在地名]五個荘町簗瀬 蔵之町・南寺田

簗瀬やなぜ集落西方、標高一〇三メートルの地にある。所在地の字名に蔵之町があることから、神崎郡小幡おばた郷と神主かむぬし郷の中間地点に設置された郷倉に比定されていた。しかし昭和六〇年(一九八五)に実施された発掘調査では当該期の遺構・遺物はまったく検出されず、弥生時代中期―古墳時代前期の集落跡であることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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