日本歴史地名大系 「蔵寺」の解説 蔵寺はしくらじ 徳島県:三好郡池田町州津村蔵寺[現在地名]池田町州津蔵谷(くらたに)の箸蔵山中腹から山頂部を占める広大な境内を有する。山号は宝珠山、院号は真光院で真言宗御室派。本尊は薬師如来。縁起などによると、草創は天長五年(八二八)空海が箸蔵山で修行したとき、出現した妖怪を調伏すると金毘羅神将が現れ、衆生の救済のため讃岐の象頭(ぞうず)山(琴平山)と箸蔵山を往来するため、この山に道場を建てよという神託があったといい、空海は七堂伽藍を建て薬師如来像を刻んで安置したと伝える。また空海が讃岐善通(ぜんつう)寺(現香川県善通寺市)で修行中、当地の空に金色の光が立昇ったといい、当地を訪れた空海は金剛杖をもって神水を湧出せしめ、善女竜王を勧請したともいう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by