デジタル大辞泉 「薄れる」の意味・読み・例文・類語 うす・れる【薄れる】 [動ラ下一][文]うす・る[ラ下二]1 しだいに薄くなる。「色が―・れる」「霧が―・れる」2 程度が弱くなる。衰える。「視力が―・れる」「興味が―・れる」[類語]薄らぐ・薄まる・薄める・薄い・浅い・淡い・淡淡しい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「薄れる」の意味・読み・例文・類語 うす・れる【薄】 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]うす・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙① 物の密度、濃度、鮮明度などが少なくなり、周囲との区別がつきにくくなる。[初出の実例]「朽網山(くたみやま)夕ゐる雲の薄(うすれ)いなばあれは恋ひむな君が目を欲り」(出典:万葉集(8C後)一一・二六七四)② 物の厚みが少なくなる。[初出の実例]「けを寒みさえ行く冬の夜もすがら目だにも逢はず衣うすれて」(出典:為相本曾丹集(11C初か))③ 感情、情趣などが乏しくなる。[初出の実例]「此美しい心持が、〈略〉薄れて行くのが怖くって堪らないのです」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉七)④ 明確さ、強さなどの程度が減少する、弱まる、軽度になる。[初出の実例]「日の力もやうやう薄れて」(出典:不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例