デジタル大辞泉
「淡淡しい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あわあわ‐し・いあはあは‥【淡淡】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]あはあは
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 形容詞「あわい」を強調した語 ) - ① 思慮もなく浅はかである。かるがるしい。うわついている。
- [初出の実例]「多くとくあるよき人をも聞きすごし、我が子をや人笑はれにあはあはしく思はせむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
- 「心よりほかにあはあはしく人におとしめらるる宿世あるなん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
- ② 色などが非常に薄い。また明瞭でなく、ほのかな感じである。
- [初出の実例]「何となく穏かな淡々(アハアハ)しい色」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉六)
- 「この青年に一種の淡々(アハアハ)しい愛を覚えた」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
- ③ 扱い方などがあっさりとしている。
- [初出の実例]「其脚色は淡々(アハアハ)しくして」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)
淡淡しいの語誌
→「あわつけし(淡)」の語誌
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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