薬剤服用歴(読み)ヤクザイフクヨウレキ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「薬剤服用歴」の意味・わかりやすい解説

薬剤服用歴
やくざいふくようれき

患者ひとりひとりが、現在に至るまでに服用あるいは使用した薬剤の記録。薬歴あるいは薬物歴ともいう。病院や診療所などの医療機関もしくは保険薬局で薬剤師によって患者ごとに作成され、アレルギーなどその患者に特有の情報、薬の効果や副作用、使用中の処方薬などを記載し、安全で有効な薬物治療を行う目的で管理される。ここに記載される内容にはほかに、薬の服用を続けているときの体調の変化、薬の副作用が疑われる症状、併用している薬、過去に処方された薬の飲み残し、薬の飲み方や飲む際の注意事項といった服薬指導の内容などが含まれる。処方薬を新たに調剤するときはここに記載された内容を点検し、薬物相互作用(薬の飲みあわせ)や重複処方などをチェックして安全性を確かめ、薬による健康被害の予防に努める。患者には「おくすり手帳」により処方薬の情報や注意事項などが提供される。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む