薬師塚古墳(読み)やくしづかこふん

日本歴史地名大系 「薬師塚古墳」の解説

薬師塚古墳
やくしづかこふん

[現在地名]群馬町保渡田 薬師前

保渡田ほどた地区の南部にあり、保渡田古墳群の一。墳丘の全長六九メートル、前方部の高さ六メートル、後円部の高さ四メートル。前方部を北西に向け、葺石・埴輪があり、周堀がめぐる。後円部に薬師堂、前方部南面に西光さいこう寺がある。天和三年(一六八三)保渡田村民埋葬のため古墳を掘って凝灰岩製舟形石棺を発見、中から紫金製一寸八分の薬師如来立像も発掘したと伝える。領主の高崎藩主安藤氏の命により薬師堂が建立され、古墳も薬師塚古墳とよばれるようになった。出土品のうち馬具類は優品で、鋳銅製のS字形鏡板、三葉形鈴付杏葉、剣菱形鈴付杏葉、辻金具、馬鐸、花弁形金具などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「薬師塚古墳」の解説

やくしづかこふん【薬師塚古墳】


⇒保渡田古墳群(ほどたこふんぐん)

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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