薯蕷饅頭(読み)ショヨマンジュウ

デジタル大辞泉 「薯蕷饅頭」の意味・読み・例文・類語

しょよ‐まんじゅう〔‐マンヂユウ〕【×××頭】

《「薯蕷」はヤマノイモのこと》ヤマノイモの根をすってしん粉砂糖を加えたものを皮とし、あんを包んで蒸したまんじゅう。じょうよまんじゅう。じょうようまんじゅう。

じょうよう‐まんじゅう〔‐マンヂユウ〕【×××頭】

しょよまんじゅう(薯蕷饅頭)」に同じ。
[補説]「上用饅頭」とも書く。

じょうよ‐まんじゅう〔‐マンヂユウ〕【×××頭】

しょよまんじゅう(薯蕷饅頭)

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精選版 日本国語大辞典 「薯蕷饅頭」の意味・読み・例文・類語

じょうよ‐まんじゅう‥マンヂュウ【薯蕷饅頭】

  1. 〘 名詞 〙 菓子一種山芋の根をすり、小麦粉を少量加えて作った皮で餡(あん)を包んで蒸したもの。上菓子には菊芋が使われる。しょよまんじゅう。→塩瀬饅頭。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

しょよ‐まんじゅう‥マンヂュウ【薯蕷饅頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じょよまんじゅう」とも ) =じょうよまんじゅう(薯蕷饅頭)料理通三編(1829)〕

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「薯蕷饅頭」の解説

しょよまんじゅう【薯蕷饅頭】

和菓子の一種。すりおろしたやまのいも、上新粉、砂糖を練り合わせた皮で、あんを包んで蒸したまんじゅう。◇「じょうよまんじゅう」ともいう。

じょうよまんじゅう【薯蕷饅頭】

しょよまんじゅう。⇒しょよまんじゅう

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世界大百科事典(旧版)内の薯蕷饅頭の言及

【まんじゅう(饅頭)】より

…江戸時代にはいろいろなまんじゅうがつくられたが,主流は小麦粉を甘酒で練って発酵させた皮を用いるもの,つまり酒(さか)まんじゅうと呼ぶ類であった。またしんこ(糝粉)にヤマノイモを加えて皮にする薯蕷(しよよ)まんじゅう,その皮にそば粉を加えたそばまんじゅうもあった。関西では薯蕷まんじゅうをなまって上用(じようよう)まんじゅう(単に上用とも)と呼び,関東ではそば粉を使わぬ薯蕷まんじゅうをもそばまんじゅうと呼んだ。…

※「薯蕷饅頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」