藤兵衛新田(読み)とうべえしんでん

日本歴史地名大系 「藤兵衛新田」の解説

藤兵衛新田
とうべえしんでん

[現在地名]川口市藤兵エ新田

佐藤さとう新田の南東、綾瀬川右岸の堤外地に位置する。西端を伝右でう川が南流する。綾瀬川に沿って北の戸塚とづか村境から南の新兵衛しんべえ新田(現草加市)境に至る馬踏九尺の堤塘がある(郡村誌)。村名は開発人に由来するという。田園簿では田四五石余・畑五石余で、関東郡代伊奈領。寛政四年(一七九二)伊奈氏改易に伴って幕府領となり幕末に至る(「寛政重修諸家譜」「風土記稿」など)。天保郷帳では高六七石余、旧高旧領取調帳では高七二石余となっている。


藤兵衛新田
とうべえしんでん

[現在地名]静岡市藤兵衛新田

安倍川下流右岸、同川に内牧うちまき川が合流する手前の南側に位置し、南は西にし村。羽鳥はとり村名主石上藤兵衛は安永元年(一七七二)から西ヶ谷村の入口にあった古池の新田化を請負い、同四年に本格的な開発が始まった。しかし幸庵こうあん新田からの出水内牧村からの悪水に苦労し、同五年に西ヶ谷村・幸庵新田・内牧村の了解を得て用水溝などを新設、その結果開発は成功したという(以上「美和郷土誌」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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