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藤原範兼 フジワラノノリカネ

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デジタル大辞泉の解説

ふじわら‐の‐のりかね〔ふぢはら‐〕【藤原範兼】

[1107~1165]平安後期の歌人・歌学者。従三位刑部卿。著「和歌童蒙抄」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藤原範兼 ふじわらの-のりかね

1107-1165 平安時代後期の公卿(くぎょう),歌人。
嘉承(かじょう)2年生まれ。式部少輔(しょう)藤原能兼(よしかね)の子。東宮学士,大学頭(かみ),刑部卿(ぎょうぶきょう)となり,長寛元年従三位。岡崎三位とよばれる。二条院歌壇で活躍。歌学書に「和歌童蒙抄」「五代集歌枕」,私撰集に「後六々撰(のちのろくろくせん)」があり,勅撰集に20首がはいっている。長寛3年4月26日死去。59歳。

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朝日日本歴史人物事典の解説

藤原範兼

没年:永万1.4.26(1165.6.6)
生年:嘉承2(1107)
平安後期の文人公卿,歌人。式部少輔藤原能兼と兵部少輔高階為賢 の娘の子。大治1(1126)年鳥羽上皇蔵人,5年崇徳天皇蔵人。6年対策に及第後,左衛門尉・検非違使となる。天承1(1131)年従五位下に叙爵,康治3(1144)年式部少輔,久寿2(1155)年東宮学士,同3年大学頭と文人系官職を歴任。保元4(1159)年検非違使から佐渡守に任ぜられる。永暦1(1160)年近江守に遷任,翌年弟の範季に譲ってこれを辞す。応保2(1162)年刑部卿となり,長寛1(1163)年非参議従三位で公卿の座に列す。永万1(1165)年2月出家。 源頼政や俊恵らと親交のあった,当代を代表する歌人のひとりで,『千載和歌集』や『新古今和歌集』に作歌が多く収められている。また,歌学にも著作を遺し,万葉以来の種々の和歌を歌題ごとに分類して解説を加え,和歌と説話伝承の関係について論じた『和歌童蒙抄』や,『五代集歌枕』といった歌学書を著している。選集に『後六々撰』がある。『古事談』『袋草紙』『無名抄』などに,その歌才をうかがわせる話がみえている。

(上杉和彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

ふじわらののりかね【藤原範兼】

1107~1165) 平安末期の歌人・歌学者。従三位刑部卿。藤原公任きんとうの「三十六人撰」にならった私撰集「後六六撰のちのろくろくせん」がある。著「和歌童蒙抄」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

藤原範兼
ふじわらののりかね
(1107―1165)

平安後期の歌人。父は従(じゅ)四位下式部少輔(しきぶのしょうふ)藤原能兼(よしかね)、母は高階為賢(たかしなのためたか)の女(むすめ)。従三位刑部卿(ぎょうぶきょう)に至り、岡崎三位と称された。東宮学士を務めた関係で、二条(にじょう)天皇近臣歌人の一人として活躍。長寛(ちょうかん)3年4月26日没。『和漢兼作集(わかんけんさくしゅう)』(書陵部本)に漢詩がみえ、和漢兼作の人であるが、和歌は実作より歌学者として優れており、『和歌童蒙抄(どうもうしょう)』『五代集歌枕(うたまくら)』『後六々撰(のちのろくろくせん)』の編著書がある。『千載集(せんざいしゅう)』以下に入集(にっしゅう)
 月まつと人にはいひてながむればなぐさめがたきゆふぐれのそら[川上新一郎]

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世界大百科事典内の藤原範兼の言及

【歌枕】より

…《能因歌枕》はその例で,地名を含めた歌言葉一般の集成である。時代が下がると,藤原範兼(1107‐65)著の《五代集歌枕》のように五代の集(《万葉集》および《後拾遺集》までの4勅撰和歌集)から地名を引き出し,証歌を掲げたものが現れる。ここでは歌枕は由緒ある地名の意味で用いられている。…

【辞書】より

… またこの時代には和歌の学問がさかんになって,古歌の語が研究されるようになり,多くの歌論書が作られた。その中で,能因法師の《能因歌枕(うたまくら)》1巻,藤原仲実(なかざね)の《綺語(きご)抄》3巻,藤原清輔(きよすけ)の《奥儀(おうぎ)抄》3巻(天治~天養期(1124‐45)ころ成立),顕昭の《袖中(しゆうちゆう)抄》20巻(文治期(1185‐90)ころ成立),藤原範兼(のりかね)の《和歌童蒙(どうもう)抄》10巻(1135‐55(保延1‐久寿2)の間に成立)などの中には,歌語を集めて意味分類をし,それに解釈を加えた部分が含まれている。
[鎌倉・室町時代]
 平安時代の辞書の影響を受けながら,多くの辞書が新しく編まれた。…

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