コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

藤原隆章 ふじわらのたかあき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

藤原隆章
ふじわらのたかあき

南北朝時代の宮廷画家興国7=貞和2 (1346) ~正平7=文和1 (52) 年,京都祇園社絵所 (えどころ) の大絵師職をつとめた。正平6=観応2 (51) 年から制作された本願寺覚如上人の伝記絵巻『慕帰絵 (ぼきえ) 』 10巻のうち第2,5,6,8巻を描いたことが知られる。伝統的技法に習熟し,風景描写にもすぐれた。なお同絵巻の他の部分を描いた藤原隆昌とともに『諏訪社絵詞』 12巻を描いたことも記録されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藤原隆章 ふじわらの-たかあき

?-? 南北朝時代の画家。
京都祇園(ぎおん)社の絵師職をつとめる。観応(かんのう)2=正平(しょうへい)6年(1351)子の隆昌とともに本願寺3世覚如(かくにょ)の一代記「慕帰絵(ぼきえ)」(10巻,重文)をえがいた。当時の生活,風俗を知る上で貴重な資料である。「諏訪大明神縁起並祭礼絵」の制作にもたずさわった。法名は覚智。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典内の藤原隆章の言及

【慕帰絵詞】より

…全10巻のうち第1,7両巻ははやくに失われ,1482年(文明14)詞書を飛鳥井雅康(あすかいまさやす),絵を藤原久信が補作した。このとき各巻末に雅康が記したところによれば,第2,5,6,8巻は藤原隆章が,第3,4,9,10巻は藤原隆昌が描いたという。このように本絵巻は制作年代,作者を確認しうる基準作として,また1世紀以上へだたった二つの画風を含むなど,絵画史的にも重要な作例である。…

※「藤原隆章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

藤原隆章の関連キーワード南北朝時代慕帰絵詞通暁

今日のキーワード

コペルニクス的転回

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になる...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android