藤崎(町)(読み)ふじさき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤崎(町)」の意味・わかりやすい解説

藤崎(町)
ふじさき

青森県中央部、南津軽郡の町。津軽平野南部、岩木川と平(ひら)川の合流点に位置する。1923年(大正12)町制施行。1955年(昭和30)十二里(じゅうさと)村と合併。2005年(平成17)、南津軽郡常盤村(ときわむら)を合併。JR五能(ごのう)線・奥羽本線、国道7号、339号が通じる。中世には安東氏(あんどううじ)の居城があり、十三湊(とさみなと)と岩木川の水運で結ばれていた。近世には弘前(ひろさき)藩により新田開発が進められた。現在、水田リンゴ園が町域の約70%を占める。農林省東北農業試験場園芸部が岩手県に移転し、その跡は弘前大学農学部附属藤崎農場(現、弘前大学農学生命科学部附属生物共生教育研究センター藤崎農場)となり、地域のリンゴ・蔬菜(そさい)栽培に貢献している。面積37.29平方キロメートル、人口1万4573(2020)。

横山 弘]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android