藤野可織(読み)フジノカオリ

デジタル大辞泉 「藤野可織」の意味・読み・例文・類語

ふじの‐かおり〔ふぢの‐〕【藤野可織】

[1980~ ]小説家京都の生まれ。平成18年(2006)「いやしい鳥」で文学界新人賞受賞し作家デビュー。「爪と目」で芥川賞受賞。他に「パトロネ」など。

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知恵蔵mini 「藤野可織」の解説

藤野可織

日本の小説家。1980年2月14日、京都府生まれ。同志社大大学院の修士課程修了後、2006年に「いやしい鳥」で文藝春秋主催の文學界新人賞を受賞してデビュー。13年、『新潮』4月号に掲載された「爪と目」で芥川賞を受賞した。受賞作は、実母の死を機に同居するようになった父の恋人の複雑な心境を、3歳の娘の視点から二人称を駆使して描いた小説。芥川賞は09年の「いけにえ」に続く2度目の候補での受賞となった。

(2013-7-19)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤野可織」の解説

藤野可織 ふじの-かおり

1980- 平成時代の小説家。
昭和55年2月14日生まれ。平成18年「いやしい鳥」で文学界新人賞。21年「いけにえ」が芥川賞候補,24年「パトロネ」が野間文芸新人賞候補となる。25年同居した父の愛人行動,心情を,3歳になる少女の目をとおして描いた二人称小説「爪と目」で芥川賞を受賞。京都府出身。同志社大卒。

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