蚕箔(読み)サンパク

精選版 日本国語大辞典 「蚕箔」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぱく【蚕箔】

  1. 〘 名詞 〙 蚕児の飼育に用いる容器。木、竹、藁(わら)などの材料を用いて作る、長方形、または、円形のもの。その上に蚕莚、または、蚕座紙を敷いて蚕児を飼育する。蚕籠
    1. [初出の実例]「簇とは、蚕箔とて、葦の類を以て、箔を、あみて、その上へに蚕を置て、やしなふぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蚕箔」の意味・わかりやすい解説

蚕箔
さんぱく

蚕を飼育する籠あるいは箱。その上に蚕莚か蚕座紙を敷いて蚕座をつくる。木,竹,プラスチックなどを材料とし,形は長方形,円形,方形などがあるが,長方形のものが最も普及している。長方形蚕箔は割り竹か丸篠で亀甲状に組んだものが多く,長さ 1.05m,幅 0.75mのものが普通。稚蚕成長につれて1箔の蚕を2箔に分けることを分箔という。稚蚕共同飼育には大型のプラスチック製蚕箔が用いられる。

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普及版 字通 「蚕箔」の読み・字形・画数・意味

【蚕箔】さんぱく

まぶし。

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