蜃楼(読み)しんろう

精選版 日本国語大辞典 「蜃楼」の意味・読み・例文・類語

しん‐ろう【蜃楼】

  1. 〘 名詞 〙しんきろう(蜃気楼)季語・春 》
    1. [初出の実例]「直王詩云 浪収漁釣逸 雲霽蜃楼傾」(出典本朝文粋(1060頃)七・申請重弁定斎名所難学生同時棟詩状〈大江匡衡〉)
    2. 「天女廟の壮麗、人をして蜃楼に遊ぶの想を為さしむ」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)四)
    3. [その他の文献]〔銭起‐重送陸侍御使日本詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蜃楼」の読み・字形・画数・意味

【蜃楼】しんろう

蜃気楼。唐・銭起〔重ねて陸侍御の日本に使するを送る〕詩 雲佩、仙島にへ 虹旌、蜃樓を(よぎ)る 定めて知る、魏闕(ぎけつ)を懷(おも)ふを 廻首す、西の頭(ほとり)

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