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鋳金 シュウキン

百科事典マイペディアの解説

鋳金【ちゅうきん】

鋳造技法による金工の一種。材料は金,銀,銅,鉄やこれらの合金が使われ,青銅が最も多い。技法には各種ある。(1)惣型(そうがた)鋳造。原始的な技法で,器物の雌型を土で作り,火で乾燥させた内面に金属を流して鋳造する方法。
→関連項目金属工芸蝋型鋳造

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうきん【鋳金】

金工の成形技法の一つ。鋳造(ちゆうぞう),鋳物(いもの)ともいう。加熱による金属の溶解性を利用したもので,金属を溶解してあらかじめ作っておいた鋳型(いがた)に流し込み,冷やしてから製品を鋳型から取り出して仕上げる技術。鋳型作製,金属の溶解鋳込み,仕上げの3工程に分けられる。鋳込みと仕上げの工程は共通するが,鋳型の作製には差異があり,中空の器物を作るには雌型(めがた)(外型(そとがた))と雄型(おがた)(中型(なかご),中子(なかご))を必要とする。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうきん【鋳金】

溶かした金属を鋳型に入れて成形し、器物・彫刻などを作ること。鋳造。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鋳金
ちゅうきん

金属工芸の技法の一種。金属の鋳造技術はメソポタミアでは紀元前3000年ころから知られており、エジプトや中国でも早くから青銅器が鋳造された。古代ギリシア人は青銅を彫像に鋳造する技術に優れ、多くの優品を残している。中世ドイツは第二の青銅器時代とよばれるほどで、ヒルデスハイム大聖堂の門扉などの宗教建築の装飾や、台所用品などの実用品もつくられた。ルネサンス期の北イタリアでは、騎馬像、門扉、室内装飾が製造され、バロック期にはフランスの青銅技術がヨーロッパをリードした。鋳鉄は熱せられても溶けず、ただちに熱を発散するので、18世紀ドイツでは暖炉の製造が盛んになり、暖炉のプレートや燭台(しょくだい)、日用雑器などがつくられている。[小川乃倫子]

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世界大百科事典内の鋳金の言及

【金属工芸】より

…このほか,近年では日常品の素材としてアルミニウム,ステンレス,ニッケルなど,また装身具材料としてホワイトゴールド,プラチナなどの貴金属が利用されている。 加工技法は大別して鋳金彫金鍛金に分けられる。鋳金は溶かした金属を鋳型に流し込んで成型する技法であり,彫金,鍛金は金属の塊や板を,鏨(たがね)を用いて彫ったり,切り透かしたり,打ち延ばしたりして,成型・加飾する技法である。…

※「鋳金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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