蟹田町(読み)かにたまち

日本歴史地名大系 「蟹田町」の解説

蟹田町
かにたまち

面積:一一六・四五平方キロ

津軽半島東海岸の中央部に位置し、東は陸奥湾に面し、南は蓬田よもぎた村、西は中山なかやま山脈で北津軽郡中里なかさと町と境し、北は平舘たいらだて村・今別いまべつ町に接する。西から東に流れる蟹田川の全流域がそのまま町域である。

中世には外ヶ浜そとがはま上磯かみいそ地域の中心地として中師ちゆうし村が開かれており、藩政時代には松前街道の駅次、また海上交通の要地として重視され、寛文(一六六一―七三)の頃から藩の木材の積出港として町奉行が置かれた。近年に対岸の下北郡脇野沢わきのさわ村との間にフェリーが開通した。現在、町の総面積の八三パーセント以上が国有林であり、農用地の七三パーセントが水稲耕作地、漁獲高二億七千六二〇万円の八三パーセントが帆立貝の生産になっている臨海農山村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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