血塗る(読み)チヌル

精選版 日本国語大辞典 「血塗る」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぬ・る【血塗・釁】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 昔、中国で犠牲(いけにえ)や敵の生血を祭器などに塗りつけたり、また、そのようにして神をまつったりしたところから ) 刀剣などの器物に血を塗りつける。また、戦争や殺傷など悽惨(せいさん)行為をすることをいう。
    1. [初出の実例]「如此(かからは)、則ち、曾て刃に血(チヌラ)ずして虜(あた)必ず、自に敗れむ」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年四月(北野本訓))
    2. 「七国を赦して其の故地を反へすならば、刃に血(チ)ぬらず、兵をやまんと云たぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)九)
    3. 「血塗られた剣に追われて」(出典:塔(1946)〈福永武彦〉)
    4. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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