血達磨(読み)チダルマ

デジタル大辞泉 「血達磨」の意味・読み・例文・類語

ち‐だるま【血達磨】

全身に血を浴びて、だるまのように真っ赤に染まること。また、そのもの。血まみれ。「全身血達磨になる」
[類語]血だらけ血まみれ血みどろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「血達磨」の意味・読み・例文・類語

ち‐だるま【血達磨】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 全身に血をあびて、だるまのようにあかくなること。また、そのもの。「全身血だるまになる」
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 細川家秘蔵の達磨の一軸。細川家出火の際、忠臣大川友右衛門が腹を切って腹中に守ったといういわれがある。
      1. [初出の実例]「血たるまを十七人が寄てほめ」(出典:雑俳・柳多留‐一五(1780))
    2. [ 二 ] [ 一 ]を脚色した歌舞伎脚本の一系統。「加州桜谷血達磨(かしゅうさくらがやつちのだるま)」から、「浅草霊験記」を経て、「蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)」に至る。
    3. [ 三 ] 歌舞伎脚本「蔦模様血染御書」の通称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「血達磨」の解説

血達磨
(通称)
ちだるま

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
浅草霊験記 など
初演
寛政9.5(大坂・藤川八蔵座)

血達磨
ちだるま

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治11.5(名古屋)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android