凡境(読み)ボンキョウ

デジタル大辞泉 「凡境」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐きょう〔‐キヤウ〕【凡境】

仏語凡夫ぼんぶ境界。迷いの境地
霊地に対し、普通の場所。ぼんけい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凡境」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐きょう‥キャウ【凡境】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。仏の境界・悟りの境地に対して、凡夫の境界。迷いの世界
    1. [初出の実例]「大聖の行履、はるかに凡境を出離せるのみなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)古鏡)
  3. ぼんけい(凡境)

ぼん‐けい【凡境】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 霊地に対して、普通一般の場所。
    1. [初出の実例]「此の地は霊地にして、凡境(ボンケイ)に非ず」(出典源平盛衰記(14C前)一四)
  3. ぼんきょう(凡境)

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普及版 字通 「凡境」の読み・字形・画数・意味

【凡境】ぼんきよう(きやう)

平俗の境。〔法書要録、五、述書賦上〕康は則ち幼少にして閑慢、迥(はる)かにより出づ。駟馬(しば)安車馳騁(ちてい)することを(たつと)ばず。

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