表座敷(読み)オモテザシキ

デジタル大辞泉 「表座敷」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ざしき【表座敷】

玄関に近いほうの、主に客間として使う座敷。⇔奥座敷

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精選版 日本国語大辞典 「表座敷」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ざしき【表座敷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家の表の方にある座敷。客間とする。表居間。⇔裏座敷
    1. [初出の実例]「中将月次張行、於面座敷之」(出典実隆公記‐大永七年(1527)七月二五日)
  3. 遊里で、上位遊女のいる、道に面した二階の部屋表二階。また、その遊女。表座敷持。
    1. [初出の実例]「清幸が相方はすみの江、表座しき也」(出典:洒落本・通志選(1781頃)廓中の諸訳)

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世界大百科事典(旧版)内の表座敷の言及

【座敷】より

…16世紀末以降になると,上層武家住宅の上段(じようだん)を備えた対面用の座敷は書院と呼ばれるようになるが,貴族住宅や一般の住宅では座敷という呼名も広く用いられていた。江戸時代の武家住宅では,接客にあてる空間を表(おもて),私生活にあてる空間を奥と称し,表座敷,奥座敷という呼び方もされ,小座敷の呼称もよく使われる。農家や町家などの民家では,はじめは巡検の武士を接待する庄屋層の住宅に,床の間を備えた数寄屋風の意匠の座敷が設けられたが,18世紀の中ごろになると,その風をまねて多くの家で表側の部屋に床の間をつけ,座敷と呼ぶことが一般化した。…

※「表座敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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