表面再結合(読み)ヒョウメンサイケツゴウ

デジタル大辞泉 「表面再結合」の意味・読み・例文・類語

ひょうめん‐さいけつごう〔ヘウメンサイケツガフ〕【表面再結合】

絶縁体または半導体表面付近において、電子正孔の対が再結合すること。一般的に、固体表面は不純物混入格子欠陥によって再結合が起きやすいと考えられている。

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化学辞典 第2版 「表面再結合」の解説

表面再結合
ヒョウメンサイケツゴウ
surface recombination

】絶縁体あるいは半導体中における電子と正孔の結合は,いわゆる再結合中心を通じて行われる.一般に固体の表面は内部と異なって化学的な不純物が入ったり,格子欠陥ができやすかったりするためにとくに再結合中心が多く,再結合の行われる機構が複雑で,論議の対象となる.【】気相化学反応において,Hのような遊離原子やOHのような簡単な遊離基が,固体(ガラス器壁や金属)表面で再結合し,安定な分子になること.[別用語参照]再結合反応

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報