袋井村(読み)ふくろいむら

日本歴史地名大系 「袋井村」の解説

袋井村
ふくろいむら

[現在地名]袋井市袋井・新屋あらや

山名やまな郡に所属。袋井宿の東、原野谷はらのや川が南部を西流する。もとは袋井宿と一村で、田地も混在し、人家も袋井宿の東に続いて軒を並べていた(掛川誌稿)正保郷帳では袋井宿と合せて袋井村で高付され、高一四九石余、うち袋井村分は田方一〇一石余・畑方一二石余、宿分高三三石余、観福かんぷく寺領三石、幕府領。元禄郷帳では袋井町と分筆され、袋井村高一二九石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。明和三年(一七六六)掛川藩領となり(袋井市史)幕末に至る。


袋井村
ふくろいむら

[現在地名]黒石市袋井一―二丁目

黒石城下の南方、陣屋崖下にある弘前藩領の村で、さかい堰を隔てて黒石領のまえ坂ノ下さかのしたに接する。天和四年(一六八四)の境松村絵図(浅瀬石川郷土誌)に、袋井は「境松御新田枝村」で、「御新田屋敷十二軒」とある。田舎館組に属し、貞享四年(一六八七)検地帳によれば、耕地は畑五反七畝二七歩、四・〇七九石だけである。検地帳の付記に「享保十一午年郷村御改之節此袋井村ヲ本村ニ御立被成候」とあり、享保一一年(一七二六)以後一村として扱われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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