袖留め(読み)そでとめ

精選版 日本国語大辞典 「袖留め」の意味・読み・例文・類語

そで‐とめ【袖留・袖止】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 振袖を普通の袖の長さにちぢめること。特に、江戸時代、男子元服(または半元服)、女性が成人に達したときに振袖を普通の袖丈に縮めたこと。また、その儀式留袖(とめそで)。袖詰め。袖直し。詰袖。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「袖留によしとかか様ない暦」(出典:俳諧・広原海(1703)一八)
  3. 江戸吉原で、振袖新造が袖丈を短くして袖留新造として、一人前の新造になること。また、その儀式。その費用はなじみ客が負担した。
    1. [初出の実例]「袖留(ソデトメ)にも手伝せ売れぬ傍輩を太鼓に揚させ、そろそろ金を遣はせて」(出典洒落本・風俗八色談(1756)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android